セックスは二人だけの問題ではない

自分の行動は自分で決めるという考え方自体は間違いではありません。自立した人間であれば、そうあるべきでしょう。セックスは二人だけの問題である、という考え方も必ずしも間違ってはいません。愛し合う二人が性的関係を持つか否かは当人たちが決める問題です。夫婦がセックスをするかどうかも、ふたりの問題であり、第三者が関与する問題でないことは当然です。ただ、性行為の結果については必ずしも二人だけの問題ではありません。その点を親は子に教えるべきでしょう。

セックスには妊娠の可能性があります。コンドームなどの避妊法は必ずしも100%のものではありませんし、正確な装着法を知らない人たちの場合、避妊確率は必ずしも高くないかも知れません。妊娠してしまった場合には、もはや二人だけの問題ではなくなります。性感染症についても同じです。他の人に感染を広げたり、子どもに感染させてしまうリスクもあります。セックスを「二人の問題」にするためには、正しい知識を持つことも大切なのです。

【愛は二人だけのものだけれど、セックスの結果はそうではない】

世の中には親に愛されない子どもや親に捨てられてしまった子どもが大勢います。その多くは、望まない妊娠によって誕生した子どもたちです。スクールカウンセラーの多くが、「死んだはずの父親が生きていた」「お母さんは不倫をしているようだ」「親から、お前なんか産まなければよかったと言われた」「僕の父親が誰なのか、母も知らない」などという相談を受けた経験を持っています。

「二人だけの問題」「したいときにすればいい」と考えるカップルが行った行為の結果、辛い思いをして生きている子どもたちがいるのは事実です。「外に射精するから大丈夫」「今日は安全日だから中に出しても大丈夫」「途中からコンドームをつければ大丈夫」「二枚重ねてコンドームをしたから大丈夫」などと避妊をしたつもりが妊娠につながるというケースも珍しくはありません。セックスの結果は子どもの問題ともなり得ます。また、両親など家族の問題ともなり得ることにも、気づかせなければならないでしょう。

【性感染症は大きな問題】

性感染症の知識の乏しいカップルの性行為は、「ふたりだけの問題」で済まなくなるケースもあります。感染させられた人が他の人と性行為をすれば病気がさらに広がります。エイズなどの病気は自分とパートナーだけでなく、生まれてくる子どもにも大きな影響を及ぼすでしょう。生まれつきエイズにかかった子どもは、自分の責任でもないのに、生涯病気と闘わなければなりません。

セックスは必ずしも当人同士だけの問題ではありません。その点も、性教育として教えなければならない課題でしょう。妊娠したり性感染症にかかったりすれば、さまざまな問題が生じるのですから。

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