「愛するとは?」に答えられない若者たち

わが国の性に対する意識変革は70年代から80年代に起こりました。米国から輸入されたウーマンリブや女性の権利獲得の流れの中で、「性的解放」も叫ばれるようになったのがきっかけです。83年には「モア・レポート」が発表され、女が性的欲求を持つこと、発散することが「正しい」とされました。過去のモラルを否定し、自由奔放に性を追究する女性こそが「新しい」と考えられ始めたのです。

根底には「愛していればすべてが許される」という思想がありましたが、その後30年が経過して、「愛とは何か?」について答えられない若者が増えたという実態にあります。「モア」の提唱した女性の解放は、女性たちが愛を忘れてセックスに励むという結果だけを生んだのです。現代の若者たちには、性教育以前に「愛」を説かなければならないでしょう。

【独り歩きしてしまった「自由」】

70年代以降の女性解放運動の流れの中で、「責任が取れれば」「自分が納得していれば」という言葉が婚外性交渉の正当な理由となりました。それまでは未婚者がセックスすることを「婚前交渉」と呼び、性欲の強い男女の淫靡(いんび)な行為ととらえられていたのです。保守的な考え方からの解放という意味では確かに若者たちは自由を得たでしょう。ただ、「自由」ばかりが叫ばれたために「責任」という言葉は置き去りにされ、「社会規範に従わずに自由意思で」何でも決められると考える思想が蔓延してしまいました。

何人と性的関係を持つのも、浮気や不倫をするのも、援助交際をするのも自由となりました。「愛のためにセックスをした」と語る一方で、「愛とは?」という質問にはまともに答えられない若者が増えました。「愛することとはセックスすること」としか答えられないのです。

【ED薬を使うのは、「愛」のため】

若者たちの中にはバイアグラを媚薬と勘違いしている人も少なくありません。恋愛の中心に「セックス」を置いているため、バイアグラを使うのは性的欲求を満たすためだとしか考えられないのです。ED薬はスケベな男女が使うものだと。関係の良いカップルであれば、セックスが大切なコミュニケーションであることを知っています。男性がEDになれば愛の交歓ができなくなり、ふたりの関係に齟齬(そご)をきたしてしまいます。それを回避するために、ED薬は必要なのです。欲望を満たすためではなく、パートナーとの絆を維持するために。セックスが愛のために必要なものであるという認識があれば、ED薬の重要性も分かるはずです。

現代の若者たちは、「愛のためにセックスをする」と語る一方で、愛とは何かについて答えられない人が少なくありません。口先だけでしか愛もセックスも語れないのです。性教育では「愛」を教えることがとても重要です。でなければ、バイアグラの本来の重要性も理解できないでしょう。

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