性同一性障害ってなに?

「自分が誰だかわからない」というような感覚をもつことはほどんどないでしょう。自分の名前や家族関係がわからなくなったら、たいへんです。男性なのに男性が好きになってしまうホモの人たちは、自分が男性であることを理解しています。それとは違い、「私は女なのに、男になってしまっている」と感じている人たちがいます。

【肉体が精神と異なるという違和感】

ほとんどの男性が「自分は男性の肉体を持ち男性である」と感じており、ほとんどの女性が「女性の体と女性の心」と感じています。これを性の同一性と言いますが、まれに異なる感覚を持つ人がいます。

「自分は肉体的に男性であることは理解しているが、男性とは感じられない」あるいは、その逆に、「女性の肉体であることを理解しているのに女性とは感じられない。こうした人々を性同一性障害と言います。

一般的には性別は染色体や性器によって決定されます。中には性器が男女どちらであるのか不明瞭な先天的障害を持つ人もおり、そうした性分化疾患の研究の過程で、「肉体的性別と、性の同一性は別」であることがわかってきました。

性同一性障害を抱える人たちは、自身が本来感じている性別とは異なる性として扱われることに、違和感や嫌悪感をいだきます。

【苦痛を想像してみましょう】

自分自身に当てはめて想像してみるとわかりやすいです。男性だと思っている自分が、実は女性の体をしていて、男湯に入ったらどうなりますか?女性だと思っている自分が女子トイレに入り、大声を出されたり痴漢あつかいされたりしたらどうでしょう?

性同一性障害の人たちは、とても生きづらい人生を送っています。社会で感ずる不自由さはしばしば苦痛になります。そのため、服装や化粧で自身の信じる性別に外見を変えたり、性転換手術を受けたりすることで苦痛を和らげています。

わが国でも性同一性障害を抱える人々に、戸籍の性別を変更することを認めています。

【性同一性障害とホモ、ゲイ、レズとの違い】

同性愛は、「恋愛の対象がどちらであるのか」という性的志向だけにより決まります。男性が男性を、女性が女性を愛しているにすぎず、性別に対してのミスマッチを感じているわけではありません。性同一性障害は「自分自身がどちらと感じているか」により決まります。恋愛経験がなくても性別に違和感を持っていて、「性別が間違っている」という感覚を持っているかどうかが、決定的な違いです。

性同一性障害は、心と肉体とのアンバランスを抱えた一種の先天的な問題です。精神障害とは全く異なるもので、心を体の性に無理に一致させるような治療は行われていません。

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