付き合い始めてからセックスをするようになるまで

かつては、男女交際の段階はABCと呼ばれていました。キスをする関係をA、ペッティングをする関係をBといい、普通は結婚前の男女交際はここまでです。Cは性交ですが、新婚初夜にすべきものとされ、女性は処女で結婚するのが健全だと考えられていました。しかしこうした考え方は70年代に大きく変化し、近年ではバージンで初夜を迎える女性はとても少なくなり、逆に新婦の3~4割は妊娠していることが普通となっています。

決して悪いことではありませんが、男女の関係が簡単になり過ぎると、別れるのも簡単になってしまいます。男性も女性も次から次へと相手を変えて、「なかなかいい相手にめぐりあえない」「結婚できない」「妊娠してしまった」ということになってしまいます。異性と付き合うということの重要さを親が性教育を通じて教えなければならないのではないでしょうか。

【ABCからHIJKへと変わる恋愛関係】

かつて、男女交際は「手をつなぐ」ことから始まり、キスまでには一定の時間がありました。つきあい始めた男女が1年経ってもまだキスもしていない、などということが、実際にあったのです。男女の性的な関係はとても重要なもので神秘的であり、神聖なものだったのです。人はなかなか手に入らないものほど、大切にするもの。キスまで1年かけた男女は、一生涯離れる確率は極めて小さいと言えるでしょう。

ところが現代の恋愛は、「HIJK」と呼ばれています。付き合うより前に「H」があるのです。まずはセックスした上で、恋愛感情を持てるかどうか考える。運良くモテた時には「I」(愛)が芽生えます。避妊の方法は学校で習っていないので、十分な知識を持っていません。コンドームを買ったりつけたりするのは、「面倒だ」ということで、避妊をしないカップルもいます。

【避妊の仕方もよく知らず、避妊を面倒くさがる世代】

「外に射精すれば妊娠しない」「洗えば大丈夫」というような、江戸時代なみの性知識で避妊できると信じているため、しばしば妊娠することになります。その結果、堕胎するケースもあれば、出産してシングルマザーの道を選ぶケース、結婚するケースに分かれます。子どもができたのをきっかけに結婚するカップルは、「J」(ジュニア=子ども)、 「K」(結婚)となるわけです。

かつては結婚後にしていたことのすべてを結婚前に済ませてしまっているので、性的な関係性において結婚した後に新たに発見することはとても少なくなります。

別れることが簡単になった結果、女性がひとりで子供を育てる母子家庭、すなわちシングルマザー世帯が増加しているのは周知の事実です。しかしシングルマザーの道を選んだ女性たちの中には、貧困にあえぐ人が少なくありません。20代前半でフリーターの経験しかなく生活力がないシングルマザーが、非正規雇用で稼いだ100万円程度の収入で暮らしているということが多くなってきているのです。性的な知識の乏しさが、生活の厳しさにつながってしまうという悲劇もあります。

セックスをするときには、相手のことをよく知ること、避妊の仕方を正確に知ること、がとても重要です。家庭内での性教育においては、男女の付き合い方のイロハも教える必要があるでしょう。

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