肌感覚を理解させるための実験

皮膚がとても優れた感覚器官であることには、大人でもちゃんと気づいていない人が少なくありません。子どもたちは目で見たり耳で聞いたりすることには敏感ですが、手で触れたり触れられたりすることにも鋭い感覚があることを、なかなか実感できないものです

そこで、皮膚の感覚について実験を行うことで理解させるという方法もあります。感覚を研ぎ澄ますということがどういうことなのかということの理解にもつながりますので、一度試してみるとよいでしょう。

【ブラックボックスの中で物に触れてみる】

中身の見えない袋や箱を用意して、そこにいろんなものを入れてみましょう。ピンポン玉やビー玉、三角定規や毛糸玉、ガーゼやニットの布、ダンボールの破片や発泡スチロールの破片、割りばしやスプーンなどなどです。中身を知らせないで、子どもに手を入れさせて何が入っているのか当てさせてみましょう。目で見ているだけの時には気づかなかったさまざまな感触を知ることができるはずです。

ダンボールと発泡スチロールとでは、同じような形をしていても肌触りが違うため区別できることに気がつくでしょう。ピンポン玉とビー玉も、重さも違いますが、触った感触が異なることにも気がつくはずです。物にはそれぞれ固有の感触があり、それは、肌に触れることで検知できるものだということを納得させられます。手には目のように物を見分ける力があるのです。

【鉛筆でからだをなぞってみる】

子供に目隠しをさせて、鉛筆の先でからだのあちこちをなぞってみてください。くすぐったいとか、痛いとか、気持ち悪いとか、いろんな感覚を覚えるはずです。体の部位によって、感じ方が異なることに気がつくでしょう。くすぐったいのは、足の裏や脇の下、耳のまわりや首筋、鼻や口のまわりということもわかるかもしれません。

こうした感触をどこが感じているのかといえば、脳です。皮膚の小さな感覚器官から神経をつたって脳に感触が伝わります。くすぐったいとか、気持ちいいとか、痛いという感覚の全てを、最終的には脳が判断しているということを理解させましょう。

セックスの気持ちよさも、脳が判断しています。鉛筆の実験で、くすぐったいと感じた場所はいずれも性感帯になる場所です。くすぐったいと気持ちいいの違いは、誰が触れたか、により決まります。他人に触れられればくすぐったい場所も、愛する人にベッドで触れられると気持ちよくなります。感覚器官によるものではなく、脳の情報処理によってセックスの快感は生じます。そこまでのことを教える必要はありませんが、体に触れるという行為がさまざまな感触を生み出すということを分からせることは、性を理解する下地を作るという意味で役立つはずです。

肌に触れるということが、どんな感覚を生み出すものかということを、実験によって体感させてみましょう。普段はあまり意識したことのない感覚に気づくことができます。そのことが、性の快感をイメージする際に役立つはずです。

Copyright(c) 2013 jazzukha.com All Rights Reserved.