セックスって何ですか?

子どもは4年生くらいになるとトランプ遊びに夢中になるようになります。それまでの遊びは、思考力を活用するものではなかったのに、10才前後から論理的思考を面白がるようになるのです。情報と情報と結びつけ、その間に因果関係があるのかないのか、あるとすればそれはなぜなのか、というようなことを考えるようになります。考え方が大人っぽくなってくるわけです。

そして子どもたちは、射精や月経など自分の体に起きる変化から「これはなんの働きがあるのか?」という純粋な疑問をもつようになります。いわば科学的探究の延長線上に、自分の体、男と女について考え始めるわけです。そんなときに、どう「性交」を教えればいいのでしょうか?

【自然とわき起こる疑問~どうやって精子と卵子はくっつくのか?】

女の子は9才~12才くらいまでの間に初潮を経験し、自分の膣の奥で何か特別な変化が生じていることを体感します。それは、1か月ほどの周期で体の中に「卵」が生まれ、子どもに成長できないと死んでいくために起こる生理現象だと教えられます。

同じころに男の子は「勃起」を経験します。エッチなことを想像したり見たりしたときに、自分のペニスが大きく膨らむことに気が付くのです。そして、高学年から中学生にかけて、射精を経験します。マスターベーションを知らない子の場合、朝起きたらパンツの中が汚れているのを発見して、奇妙な事件に驚きます。知っている子の場合には、夢精より先に射精を覚え、人によっては夢中になって毎日するようになります。

自分の体から放出される白い液体が、精子という生き物だということを知り、それが子どもをつくるタネになることを知ります。男の子も女の子も、自分の体の中にできたものが、子づくりに必要な物体であることを理解すると同時に、一人では子どもはできないことも理解します。

精子と卵子がくっつくことで子どもができることを知り、そして、普段はくっつくことのない両者がどのようにしたら結びつくことができるのかと疑問に思うわけです。そこで、多くの子どもたちが質問します。「セックスってなんですか?」

【性交を教えることが、性教育の最大の難題です】

性交とは何かを語ることは、夫婦にとって自分たちの動物的・本能的一面を子どもにさらすことになるため、ためらわれるものです。多くの場合、そのためらいが、回答をあいまいにし、セックスは汚いものという印象を植え付けることになります。

性交を子どもに教えるときにとても大切な姿勢は、「子作りのための性交」というアプローチをしないこと、「男と女の明るく豊かなふれあいである」という認識に近づけることです。ともすると、「子どもを作るための仕方のない行為」「子作りをするとき以外はしてはいけない行為」と教えがちですが、そうした誤った誘導は、いずれ子どもを傷つける結果になります。

セックスは愛のための行為で、その結果としてとても気持ちのいいものだということを理念として納得させることが大切でしょう。

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